アサイン
開発窓口(PMや開発リーダー)が、開発担当者にチケットをアサインする際に気をつけるべきポイントについて解説します。 また、アサインされた開発担当者がどのようにアクションするかについても解説します。
アサインの注意点#
アサインを行う際に注意すべきポイントを以下に示します。
- スキルセットのマッチング
各メンバーのスキルセットとタスクの要件を適切にマッチングさせることが重要です。
メンバーが必要な技術や知識を持っているか確認し、適切なアサインを行いましょう。
スキルセットの不一致は作業の遅延や品質の低下を招く可能性があります。 - 負荷分散の考慮
アサインするタスクのボリュームや難易度を考慮して、メンバー間で負荷を均等に分散させることが重要です。
特定のメンバーに過度の負荷がかかると、作業の遅延やモチベーションの低下につながる可能性があります。 - メンバーの利用可能性の確認
メンバーのスケジュールや他のプロジェクトへの参加状況を確認し、アサインするタスクに対する十分な時間とリソースを確保できるかを確認しましょう。
メンバーが他のプロジェクトや予定のために十分な時間を割けない場合、タスクのアサインを見直す必要があります。 - 優先順位の設定
タスクの優先順位を正確に設定することが重要です。
重要度や緊急度に基づいてタスクをアサインし、メンバーが適切な順序で作業を進められるようにしましょう。
優先順位の設定を誤ると、重要なタスクの遅延や顧客の要望への対応の遅れが生じる可能性があります。 - コミュニケーションとフィードバック
アサインする前にメンバーとのコミュニケーションを重視しましょう。
タスクの内容や目標、期待される成果物について明確に伝え、メンバーからのフィードバックを受け入れる姿勢を持ちましょう。
適切な情報共有とフィードバックの取り組みは、メンバーの仕事への取り組みを支援し、作業の効率性と品質向上に寄与します。
再アサインの予防#
一度アサインした後で再アサインが発生すると、スケジュール調整が発生します。 コントロール可能な要因については再アサインが発生しないよう、対応が必要です。
新規開発においては計画通りに担当者をアサインすることが可能なため比較的容易です。 運用保守ではタスクの見通しが立たないことも多いため、計画の難易度が上がります。 運用保守では計画を完璧にするのではなく、タスクの優先順を間違えず、お客様と認識を合わせながら作業計画を行うことが大切です。
コントロール可能な要因#
- 担当者自身の作業計画時の見積精度向上
- スキルセット、ボリューム感に合った無理のないアサイン
コントロール不可能な要因#
- 顧客要望(仕様変更)によりタスクの優先度が変更された(要件定義)
- 仕様不備があり、開発ボリュームに変更が発生した(画面設計/デザイン設計フェーズ)
- 同プロジェクトにて緊急対応を要するバグが発生した(テストフェーズ以降)
- メンバーが増え、タスクの再割り当てが発生した(リソース管理)
- 担当者が参加している他プロジェクトでの作業遅延や割り込みが発生した(リソース管理)
- 担当者が休んだことによる遅延(リソース管理)
アサインされた開発担当者の行動指針#
未対応
から計画済み
にするよう、チケットの内容をすぐに確認する(割り当てチケットがすべて計画済み
であることのが望ましい)- 優先度が高い割り込みチケットの場合、後続チケットの作業計画について見直す
- 優先度が低い割り込みチケットの場合、他の優先度が高いチケットの後で対応してもよいかをPMに確認し、必要に応じて作業計画を見直す
- 作業計画見直し後、最新のガントチャートをPMに報告する
- 仕掛かり中作業を中断する場合、他者が作業を引き継ぐ可能性があるため、途中の状態でDraftPRを発行しておくこと